2018年にオープン。
オーナーの大浦さんの旦那さんはスリランカ人で、もとは旦那さんが始めたバーでスリランカ料理を提供していた。
しばらくしてバーの店舗で大浦さんが昼営業もスタートし、そこで出したスリランカカレーが大好評。
周りの友人からのリクエストもあり、決心してスリランカカレーのお店を出すことにしたそう。
もともと旦那さんのお母さんから教わって作っていたスリランカ料理。
「お店をやるからには真剣に」と決意を固め、クオリティをあげるべく改めてお母さんにスリランカの味を叩き込んでもらったという。
言葉が通じないなかで真剣さゆえの喧嘩もしながら、一緒にメニュー開発までおこなった。
そうやって生まれたのが、スパイスにもこだわった本場の味でありながら、日本人の好みも取り入れたこのお店のスリランカカレーだ。
カレーはチキンカレーのほか、日替わりでシーフード・野菜・お肉の3種類のカレーが用意されている。
食材は多種多様で辛さの表記もあり、甘口はココナッツミルクを使用したもので、辛口はテルダーラという辛味の強いスパイス炒め。
ライスは日本のお米と、低糖質なインドのお米「バスマティライス」から選ぶことができて、ご飯の上に副菜とカレーが盛り付けられる。
スリランカカレーの特徴は、カレーを組み合わせることで味変や味重ねができるところだという。
ランチは3つのセットがあり組み合わせを自分で選ぶスタイルで、ご飯の大盛りとチキンカレーの追いカレーが1回無料という嬉しいサービスも。
また、卓上にあるオリジナル調味料の「えび辛スパイス」にも注目。
スリランカ料理の美味しさを邪魔せず、辛さを調整できるようにと考案された調味料で、健康のことも考えて油と塩加減にもこだわって開発したそう。
パラパラと振りかけて、好みの味と辛さにできるというのがありがたい。
ディナータイムはカレーに加えて、単品料理もメニューに並ぶ。
伸ばした生地に具材を包んだチキンロティや、刻んで野菜などと一緒に炒めるコットゥロティなど、スリランカの定番フードであるロティが数種類。
また、スリランカには中華料理も根付いていて、バスマティライスの焼飯「フライドライス」や、エビチリのような味付けが楽しめる「デビルソテー」、あんかけ野菜炒めの「ベジタブルチョップシー」など、親しみやすいスリランカ・チャイニーズも楽しめる。
「家庭の食卓にスリランカ料理が並ぶ日があってもいいんじゃないかなって」という思いから、スリランカカレーの料理教室を開催することあるそう。
また、普段からカレーや料理の作り方を惜しみなくお客さんにシェアし、実際に家でも作れるようにスパイスミックスも販売している。
料理に関して「家族が安心して食べられるのが絶対条件」と話す大浦さん。
スリランカは世界三大伝統医学のひとつであるアーユルヴェーダの国。食べ物によって健康を維持する考え方があり、スパイスは「食べる漢方薬」と呼ばれるほど、さまざまな良い効能がある。体のことを考えて作ったメニューをお客さんにも食べてもらいたいという思いがあるそうだ。お店で出迎えてくれる大浦さんの笑顔からは、家族やお客さんを大切にするあたたかさが伝わってくる。
アットホームな雰囲気とスリランカカレーの美味しさにぜひ触れてほしい。