1992年7月に、前オーナーから引き継いでお店を運営し始めた穴見リーダーさんとナオヤンさん兄弟。
お話を聞いたのはお兄さんのリーダーさん。
中学生のころに自分でうまくヘアセットができず、通っていたお店に相談したところ「そんなに悩んでいるなら、ウチに来てくれたらいいよ」と声をかけてくれたそう。そのお店が引き継ぐ前の「塩尻」だった。
その後、高校3年生の秋から週末はアルバイトとしてお店に入り、高校卒業後は正式に入店。
働きながら通信制度の学校で学び、理容師・美容師の免許を取得した。
リーダーさんのキャリアは40年以上。
長年同じお店に勤めているからこそ、お客さんとの付き合いも長く、子供のころにお母さんに連れられてきたお客さんが大人になって今も散髪に来ていることもあるそうだ。
前店舗のSHIOJIRIでリーダーさんが働き始めて2年後に弟のナオヤンさんも入店。
お店を引き継ぎ、兄弟で運営することになって最初の店名は「サロン・ド・フレール」と名付けた。
フレールはフランス語で兄弟という意味で、2011年に現在の店舗に移転する際に「FRERE of HAIR’S(フレール オブ ヘア)」と変名した。
兄弟でお店を運営することについてリーダーさんは「生まれ年は1年しか変わらないし、お店に入ったのも2年しか変わらないので人生ずっと一緒。それを言うと周りの人は『仲良いなぁ』っておっしゃいますけど、意見が食い違うときもあるし、喧嘩になるときもあるし。子どもの頃から変わってないですよ」と話してくれた。
お客さんは40代から50代の方が多いそうで、さらにそのお子さんや旦那さん、奥さんなどのご家族が来られることも。
前のお店が1974年から営業されていたこともあり、3世代で通っているお客さんもいるそうだ。
女性のお客さんからは縮毛矯正とパーマが人気で、特に縮毛矯正は自然な髪の流れを再現しやすい「ノンアイロン矯正」が売りなのだとか。
また、理容室でしかできない「顔剃り」を目当てにやってくるお客さんも少なくない。
男性は長く通われているお客さんのほか、ご近所のお客さんや今すぐカットしたいという新規の方の予約も多いそう。
お店のこだわりは移動式のシャンプー台。
美容室ではシャンプーの際はシャンプーブースに移動するのが通常だが、散髪屋スタイルを好む男性のお客さんが多いことから、移動式のシャンプー台を採用しているそう。
店内は爽やかな淡いグリーンを基調にした内装で、幅広い世代が落ち着ける雰囲気。
長年地元で愛されてきたヘアサロンなので、その信頼度は抜群だ。