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刺繍・制服販売

三代目翔企画

もはやアート作品! 憧れを叶える刺繍専門店

20年以上、学生服の販売と刺繍加工を取り扱う専門店。
気合いの入った中学生たちが、卒業式のために絵や文字を刺繍した学生服「卒ラン」をオーダーするのがこの店だ。
しかし、刺繍専門店にやってくるオーダーはそれだけではない。プロ野球の応援ユニフォームや、アイドルライブへの“参戦服”など、その需要はさまざま。大衆演劇ファンが役者へのプレゼントの帯に刺繍を……というものもあるという。
お客さんの要望を聞いてデザインデータを作り、専用の機械で刺繍を打つ。それが現在の店主、北田剛さんの仕事である。
ソフトを使い機械で刺繍を打つといっても、データを作るのに3日、刺繍自体も1日かかるのだという。何十万回も針を打ち、その工程で布がずれたり、布同士を縫い合わせてしまったりしないように注意を払わなくてはならない。機械とはいえ、大変手のかかる作業だ。作業場の棚には様々な色の糸がずらり。同じ「赤色」でも何種類もの「赤色」があり、全体のバランスなどを考えながら色を選ばなくてはならないという。

秋頃から「卒ラン」の注文が続々と入ってくる。
北田さん曰く、「決めてくる子は早いけど、とりあえず来たって子はめちゃくちゃ悩みます。しかも友達10人くらいで来たりするから、みんな茶化したりして全然決まらへん」とのこと。
刺繍は完全オリジナル。カタログは用意されているが、絵柄選び、組み合わせ、入れる文字、そしてそれらの色は全部お客さんに決めてもらうのだという。
そのため、店頭で即決なんていうことは滅多にない。連絡先を交換し、何度も打ち合わせを重ねて、一緒に「憧れの一着」を完成させる。
「仲良うやってる子らに渡して、最後帰っていくのを見るとちょっと悲しい。もう会われへんのやって」と話す北田さん。
卒業までの道のりを見守っている気持ちもあるそうだ。

今後の目標を聞くと、「全国制覇ですね」という答え。
すでに大阪だけでなく、九州や四国、静岡や富山からの注文もあるのだという。ネットでの発信にも力を入れており、遠方からのオーダーはSNSを通じてやってくるそうだ。
最近では「会社のロゴをマスクに入れてほしい」といったノベルティの注文や、コスプレや舞台衣装などの注文もあるそうで、手がける刺繍の幅は確実に広がっている。
大型仕上がりはどれも細部までこだわった、もはやアート作品。SNSやWebサイトに載っている写真も必見だ。
「こういうのを作ってみたい!」という人は、ぜひ一度相談を。

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