お店紹介

文具店

文具のキシダ

一歩踏み入れると「かわいい!」「おもしろい!」そんな文房具に出会える店

堺市役所前の通り沿い、真っ赤な看板が目を引く文房具屋さんがこちら。
1877年創業、明治時代に紙の問屋から始まったという歴史あるお店で、現在は文房具全般とオフィス用品を取り扱い、オフィスリニューアルも請け負っている。
お話を伺った社長の岸田俊介さんは5代目。
2020年に店舗をリニューアルし、「ホチキスの針がなくなったから買いにきた」というご近所の方から、市外からやってくる文房具ファンの女性など、お客さんは増えているそうだ。

店内に入ると、まず入口近くには防災グッズ。そして改装後から力を入れているという万年筆コーナーはインクの品揃えも豊富で、試し書きができるスペースもしっかりと。「万年筆ってやればやるほど奥深いし、メーカーさんも力を入れている。見る楽しみも書く楽しみもあるし、詳しいお客さんには教えてもらいながら揃えています」とのこと。親子連れが思わず足を止めるカラフルな色鉛筆が並び、また別のスペースには他ではあまり見ないようなちょっと変わったデザインの文房具たち。
仕入れの担当は妻のともこさん。ポップ制作の達人である従業員の春木さんと共に「クスッと笑ってもらえて、あそこにいったら面白いもんあるぞって思ってもらえたら」とセレクトしているそう。現在はインスタグラムでの発信にも力を入れており、ダイレクトメッセージで問い合わせが入ったり、人気の商品を求めてやってくる方もいるのだとか。
店内を一周するだけで「何これ面白い!」「えっ!かわいい!」と声が上がるような文具たちにたくさん出会うことができた。

岸田さんは今後の展望について「おしゃれでわくわくする、あそこにいけば何か面白いもんがある、人が集まってもらえるようなスペースになれば」と話してくれた。
文具人気が上昇する一方で、実店舗が減っているという昨今。
実際に手にとって試しながら、相談しながら購入したいというお客さんにとって信頼できる文具店というのは大切な存在だろう。
思わず手にとりたくなる文具たちとの出会いを楽しみに、ぜひ訪れてみてほしい。

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