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元祖肉桂餅

八百源来弘堂

堺の和菓子「肉桂餅」、伝統の味を守る和菓子店

江戸時代から続く、堺を代表する老舗和菓子店。
店舗は築70年以上の茶室風の趣ある建物で、檜の一枚板でできたカウンターには丁寧に作られた和菓子が並ぶ。
船の底板を利用して作ったという表の看板は創業時からあるもので、そこには看板商品の「肉桂餅」の文字が。

お話をうかがったのは6代目店主の岡田 巧さん。
400年ほど前、貿易の町として栄えた堺で輸入された「肉桂(シナモン)」は、香りもよく薬効があり重宝されていた。
しかし、そのまま食べると苦味が強いため、八百源の先代が工夫をこらして、つき上げた餅に肉桂を混ぜて作ったのが「肉桂餅」の始まりだったそうだ。
現在の製法は、3種類の餅を混ぜて作り、餡の風味を損なわないように炊き方にもこだわっている。
さらに6代目に代替わりしてから、材料を厳選するなど、日々品質を向上しているという。

堺を代表するおもたせとして、贈答用として購入するお客さんが多いそうで、
オンラインでの注文もできるので、北は北海道、南は鹿児島まで全国にファンがいるという人気ぶりだ。
さらには、フランスや台湾、香港など海外のさまざまな国から訪れるお客さんもおられます。

「堺の伝統の味を、多くの人に味わって欲しい」と6代目。
「守っていくべき伝統は重く大切なものだが、一本筋を通しながらも柔軟に新しいものを取り入れて商品を作っていきたい」と話してくれた。
その言葉の通り、新商品の開発にも力を入れており、2022年4月からは受注生産でシナモンの風味豊かな「八百源きんつば」を販売するとのこと。
2、3年の構想期間を経て、高い技術を持った職人が入ってくれたことで実現したという。新商品のパッケージデザインは店主自らによるものだ。
伝統を守りながらも、堺の味を広く伝えるためにたゆまぬ努力を続ける老舗店。ぜひ一度味わってほしい。

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