お店紹介

創作パン工房

創作工房 プランタン

地元で長く愛される、こだわりの手作りパン

厳選した素材で、じっくり寝かせて焼き上げるこだわりパンの店。
もともとは1970年にカフェとしてオープン。
当時は喫茶の提供のみだったそうだが、30年ほど前にパンの製造販売が始まり、現在は珈琲豆も取り扱っている。

お話をうかがったのは、店長の山茂 太一さん。
山茂さんは、パン作りの奥深さに興味を持ち、18歳でこの業界に入ることを決意。
有名なパン職人のもとで修行するため、地元大阪を離れて単身北海道に移ったという。
夜勤終わりでも先輩に質問しに行ったり、叱られて2メートル以上雪が積もる中に立たされたりと、厳しい環境の中で3年間修行に打ち込んだそうだ。
それから大阪に戻り、パン事業部の立ち上げに際してこちらに入社。以来、良い商品を提供するという強い使命感を持って30年間店長を務めている。

こちらの看板商品は、サクサクのクッキー皮とブリオッシュ風生地の中に、夕張メロンを使った本物のメロンクリームが入った「夕張メロンパン」。
店長の山茂さんが北海道で修行を積んだこともあり、メロンパンの発想が生まれたが、納得するものができるまでに3~4年かかったそう。
また、「夕張」というブランド名を使うことから、チェックのために現地に何度も送り、認めてもらうまでにも時間がかかったという。
そんな試行錯誤の結果、生み出された夕張メロンパンは、毎日店内に「完売!」の声が響く人気ナンバー1商品だ。
そのほかにも、種類豊富な食パンを始め、50から60種類のパンが店頭に並んでいる。
厳選した小麦粉を使い、材料のフルーツも使いたいものが手に入らない時は入荷するまで待ち、代替えのものは使わないというように、どのパンも素材にこだわって作られている。
「できるだけ値上げをせずに、食材の品質にこだわったものを提供するということは、プランタンを認めて買いに来てくれるお客さんに対しての最低限の礼儀」と話してくれた。

2010年に技能功労者賞を受賞した山茂さん。
堺市の地域貢献にも尽力し、小学生・中学生の職場体験や、目や耳が不自由な方に向けての就労体験もおこなっている。
山茂さんの情熱に惹かれて働くスタッフも多く、そんなメンバーに対して「ブランドを保つために厳しく指導をすることもあるが、働いてくれるスタッフには感謝しかない。ここで働くみんなが胸を張って売れるパンを作っていきたい」とのこと。
やってくるお客さんは、地元に昔から住んでいる年配の方から、新しく移り住んできた若い世代のファミリーまで幅広く、10年ぶりのお客さんに「相変わらず味変わってないね」と言われて、思わず涙が出そうになったとうエピソードも聞かせてくれた。
地元で愛されるこだわりパンを味わいに、ぜひ一度訪れてみてほしい。

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