昭和23年創業。もともとは酒屋で、オープン当時はまだお店の前にはアーケードもなく電柱が立つ砂利道だったそう。
現在は3代目夫婦が切り盛りしていて、昭和55年に先代であるお父さんの時代に現在の角打ちスタイルに。
お酒と一緒に手作りの料理を提供する形は今も昔も変わらない。
手書きのメニュー短冊がびっしりと貼られ、所狭しと酒瓶が並ぶ店内はディープながら落ち着く空間だ。
料理はすべて手作りで、イワシの煮込みやおでん、どて焼き、唐揚げ、ハムエッグ、海鮮たき合わせなどたくさんの定番自家製メニューに加えて、季節ごとの料理も楽しめるのが魅力。
フライドポテトですら冷凍の既製品は使用しないというこだわりっぷりで、自慢の餃子は注文が入ってから餡を皮に包んで焼くなど、とにかく新鮮な食材を使って美味しい出来立てを提供することを大切にしている。
お酒はビール、日本酒、ハイボール、ウイスキー、焼酎など。特に日本酒は店主自らが飲んでセレクトする地酒の純米吟醸酒が揃う。
水割りやハイボールは店内に設置された逆さになったボトルから銘柄を選び、ワンショットディスペンサーで注がれる。
そこに水や炭酸を自分で入れて飲むため、好みの濃さに調節することができるのだ。
このように酒屋さんならではの美味しい飲み方で提供しているので、お酒好きは満足すること間違いなし。
40代から50代の男性や夫婦で来店するお客さんが多いが、若者からベテラン勢まで幅広い層が集い、サラリーマン時代から退職した今も通うという長年の常連さんも。
「自分たちもお客さんと一緒に楽しみながらお店を続けていけたら」と話してくれた店主夫婦。
美味しい手作り料理とお酒を味わいに、ぜひ足を運んでほしい。