
2023年にオープンした米粉のテイクアウトどらやき専門店。
お店をスタートさせたのは、堺出身・在住グラフィックデザイナーのフジキタツゾウさん。
「堺の活性化につながり、地域の新しい名物になるようなものを」と考え、誕生したのが食べ歩きや手土産にピッタリなどらやきだ。
まず目を引くのはユニークなパッケージ。南蛮貿易で栄えた堺にちなんで、インパクトのあるザビエルのイラストが描かれている。
さらに上部を切り取るとどらやきがザビエルの頭頂部に見えるという驚きの”映え”デザイン。
定番のラインナップは「あんこ」「生クリームあんこ」に、堺ゆかりの千利休を意識したお茶シリーズとして「抹茶クリームあんこ」や「ほうじ茶クリームあんこ」などがる。
どらやきの考案には、大阪最大級のママコミュニティ「MamaOasis(ママオアシス)」のメンバーが協力していて、そこで寄せられたお母さんたちの声から、小麦アレルギーの心配がない堺産の米粉をつかったグルテンフリーどらやきのアイデアが生まれた。
お茶シリーズは、堺の「つぼ市製茶本舗」さんの高品質なお茶パウダーが使用され、あんこの製造は三重県で300年続く和菓子屋さん「小原木本舗 大徳屋長久」。
さまざまなつながりがあって誕生した和洋折衷どらやきは、新しい文化を取り入れて賑わいを生み出した堺にぴったり。
フジキさん自身でもさまざまなお店の商品を研究し、試行錯誤を重ねて開発。
1個2個と食べたくなる軽さを意識して、生クリームもあんこと一緒になってもくどくなりすぎないようにバランスにこだわっている。
観光で訪れた方はもちろん、ちょっとした手土産やおやつとしてご近所の方にも人気で、甘さひかえめなこともあり年配のお客さんや男性にもファンが多いのだとか。
基本的には月に1回、夏には「レモンクリームどらやき」、秋には「密いもクリームあんこ」など季節限定どらやきを販売。
その他、どら皮を使った米粉のラスク“フランシスコ・ラスク”といった商品などもある。
「現在、米粉のサブレも開発中で、今後は米粉軸でもう少しバリエーションを増やした商品展開もしていけたら」とのこと。
まち歩きのおともや、お土産にぴったりな堺の新スイーツ。
ぜひ一度お店に足を運んでほしい。