お店紹介

生鮮品販売・スーパーマーケット

食品スーパー 清水商店市場

市場のような新鮮さと品質の良さ、70年続く総合食料品店

70年近く続く食料品店。現在は3代目を継いだ清水一樹さんが経営し、先代だったお父さんと共に店頭に立っている。
もともとは祖父の代の乾物屋から始まり、野菜や鮮魚を取り扱い、そして父の代になってお客さんの要望から果物や精肉も置くようになり総合食料品店に。
古い町並みから現在に移り変わるまでずっと地域の食を支えてきた食品スーパーだ。

早朝に市場で仕入れてきたものををすぐに販売していて、氷をひいた発泡スチロールに魚を並べている様子は新鮮な市場の空気をそのまま持ってきたような雰囲気。
とにかく品質を重視していて、お客さんたちも目利きを信頼して購入していくそうだ。
「今日どんなものがあるかワクワクしながら来てほしい。
『ここに来たらちょっと変わったのが置いてあるな』とか、そんな気持ちから料理も楽しくなってほしいし、さらに作ったその料理を食べる他の方の幸せにもつながると考えています」一樹さんは話してくれた。

お店を継ぐ前は、WEBデザイナーから東京へ上京し、広告代理店を経てWEBコンサルティング会社で役員までしていたという3代目。
お父さんが高齢になり、これまでと同じスタイルで清水商店を切り盛りするのが難しくなったという話を家族から聞いたそう。
そこで常連さんたちのコミュニティにもなっているこの場所をなくしたくないという思いで、2年ほどお店に通ったという。
2023年に東京から大阪に拠点を移し、お父さんとともに市場などに通って本格的にお店を継ぐ準備を始めたそうだ。
現在は清水商店の経営のほかに、自身の会社を立ち上げてWEBマーケティングや飲食店などの店舗向けデジタル集客支援事業もされている二刀流。

「父親の目利きでこの店は成り立ってると思っています。
コンセプトは『量より質の清水商店』なので、そういう意味でも父の目利きは財産ですよね」と3代目。
長年通うお客さんがほとんどで、隣町からわざわざ足を運んでくれる人もいるそう。
また、一般のお客さんへの販売だけでなく商店街の飲食店への卸売もされていて、その割合は半分半分。
食のプロである飲食店の方が通い続けるということは、高い品質が保たれている証拠なのだろう。
細やかな要望にも応えていて「魚の販売でも、父親はふぐをさばく免許を持っているので、ふぐ鍋用にさばいたものをセットで出すこともできる。その人の食卓に合った加工をして販売するというのは、大型スーパーではできないし、うちならではですね」とのことだ。

20年ぶりに地元に帰ってきた一樹さんは堺というまち自体を活性化させたいという思いもあり、堺東の街イベントを運営している「そや堺 ええ街つくり隊」のメンバーに加入したり、堺のスポーツチームのスポンサーなどもしているそう。
お店は今後は若い世代など新しい客層を開拓したいと考えており、市場らしい雰囲気を残しつつ改装して「清水商店市場」という屋号でリニューアル予定なのだとか。
試食スペースやWEB相談ブース、アスリート向け食材提供など事業計画中だそうだ。
昔ながらの雰囲気を残しながら、次の世代につながるお店に注目だ。

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