お店紹介

和菓子店

和菓子司 曽呂利

和菓子に「洋」の技術とアイデアを。
伝統と品質を守りながら革新的な新商品を生み出す和菓子店。

昭和25年に創業した和菓子店。
屋号は豊臣秀吉に御伽衆として仕えた、曽呂利新左衛門の屋敷跡に創業者が住んでいたことから。
現在は2代目の日下さんが、定番のお菓子のほか新商品の開発にも力を入れている。

長年通う常連さんから「昔はこんなんと違ったで」と言われることがないよう、受け継がれてきた味を守りながらも、革新的なアイデアで新商品を開発している3代目。
美味しいものに対する探究心が強く、お菓子だけでなくフランス料理や和食などさまざまな分野にアンテナを張りながらお菓子づくりをされている。
既存のイメージにとらわれすぎず、自身の「美味しい」を信じて研究と試行錯誤を繰り返しているそう。
洋菓子職人やホテルの料理人など、さまざまな人たちの縁から新たな美味しさが生み出され、伝統的な和菓子に洋菓子の要素を取り入れているのが大きな特徴だ。
「伝統を大事にしながら流行っているものも作って、お客さんにこっち向いてもらわんと。
こっち向いてもらってから『これが美味しいんやったら、ほかのも美味しいやろ』って思ってもらえたら」と話してくれた。

曽呂利を代表する「大鏡(おおかがみ)」は薄皮で白餡をくるんだお菓子で、毎日たくさん作られています。
そんな看板商品に追いつかんばかりに人気の「そロール」は和菓子の技術を洋菓子に応用したロールケーキ。
素材を徹底的に選び抜き、スポンジの甘みには氷砂糖とフランス製蜂蜜のみを使用している。
また、新たな機械を導入して開発した新商品「蘇」はクッキー生地でナチュラルチーズを包んだ焼菓子で、ケーキ屋さんに材料や作り方を相談しながら完成した。
癖になる味わいで、ハマったお客さんは3日、4日ごとに買いに来るのだとか。
和三盆クッキー「鏡花水月」は、カルピス発酵バターとエシレバターの配合にこだわっていて、ほろりとほどける優しい味わい。
小豆・黒豆・金柑の種類がある「甘露」は、3代目が宮崎で食べた金柑の美味しさに感動したことから発売。
最上級完熟きんかん「たまたまエクセレント」を使用。白ワインと氷砂糖だけで、水は一切入れずに炊いているそうだ。

さらに、3代目がこだわっているのはお店に並ぶ商品だけではない。
来ていただいたお客さんにゆっくりしてもらいたいという気持ちから、店内のテーブルやトイレなど細やかなところにも気を配られている。
また、人間国宝の陶芸家の焼き物や、日本画や洋画、版画など本物の工芸品・美術品を展示していて、お店に来たお子さんに「ここは美術館?」と聞かれたこともあるのだとか。
「店の格好を上げるんじゃなくて楽しんでいただきたい。まぁ自己満足ですけどね」とのことだ。

長年地元で愛されながら、進化し続ける和菓子店の味をぜひ一度ご賞味あれ。

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