昭和34年創業、外の下げられたフランス国旗と大きなコーヒーカップが目を引く老舗喫茶店がこちら。
歴史を教えてくれたのは2代目マスター。もともとは父親である先代が今川焼き屋をやっていて、同じ敷地で借家で貸していた喫茶店を引き継ぎ合体させてこの店が誕生したという。
昭和45年に2代目が跡を継ぎ、パーラー風の喫茶店にリニューアル。外観も看板もマスターのこだわりがつまっていて、若い人に来てもらいたいという想いを込めてロゴも一新した。
リニューアルの際にメニューにはパフェが加わり、入口のショーケースでも一際目を引くビッグパフェには「アイスクリームと生クリームと果物はしっかり食べてもらおう」というこだわりも。
注文してみると、まさにその気持ちがパフェグラスにぎっちり詰まっていて、かさ増し要素は一切なし。
目の前にすると食べ切れるか少し心配になったが、いくつか入ったアイスの味はそれぞれ違っていて、フルーツの種類も豊富で気付けば食べ切ってしまっていた。
数年前に加わった古墳パンケーキも、特注の型で焼き上げられた人気のメニュー。
スイーツ以外の食事メニューも充実していて「人気は焼き飯、イタリアンスパゲッティ、オムライス、サンドイッチ…おすすめは選べない、全部おすすめ」というほど、豊富なラインナップでどれも自信あり。
跡を継ぐ3代目には息子さんが控えていて、メニュー作りではアイデアマン。
「流行をみたり本を読んだりして、新しいものを考えてきました。父が何でも器用にできる人やから、提案したら『やってみよかー』って」と話す。
さらにコーヒーの勉強もされていて自家焙煎もスタートし「コーヒーは知れば知るほど奥が深い。もっと勉強してコーヒーの説明もできたら」とのことで、今後が楽しみだ。
朝7時から夜までの営業で、いつでもマスター家族が迎えてくれる温かい街の喫茶店。ぜひ訪れてコーヒーを味わい、メニューの豊富さを楽しんでもらたい。