靴屋

コンフォート シューハウス ナニワヤ

手入れと修理にも力を入れる、丁寧な対応の靴専門店

靴の販売と修理を行う専門店。
この場所にオープンしたのは2002年に入ってからだが、店の歴史はとても長い。
現在の店主、寺岸靖志さんに話を聞くと、曽祖父が明治の終わりごろに大阪日本橋で下駄の製造卸を営んでいたところから始まるそうだ。戦後に堺に移り、現在の堺東駅前の市場で祖父母が下駄の小売を始め、ジョルノビルができた時にビルでの営業に。その後、現在の場所に移転したそうだ。現在は、高齢者向けケアシューズやウォーキングシューズ、高機能パンプスなど、健康重視の商品が多く並ぶ。
下駄屋さんから始まった店は、店の形態を変えながら世代を超えて引き継がれてきた。

やわらかい靴や軽い靴を選びがちだけど長時間歩くのには適さないということ、硬い靴は敬遠しがちだが長持ちするということ、キャンバススニーカーの歴史など、その知識と熱量は専門店ならではだ。
現在のお客さんは50代から80代が多く、「お客さんも一緒に年取っていきますから」と、足に負担をかけない靴をたくさん取り扱っている。

「特に力を入れているのはお手入れです。ここ数年、意識的にやっています」と、寺岸さん。
これまでは価格の壁があり、安いものを求める人にはなかなか浸透しなかったが、最近は「良いものを手入れして長く使う」という考え方の人が増えているのだそう。
購入の際の調整や加工も、寺岸さんが判断して提案することも。修理も受けており、靴の用途や使う頻度、かかる費用など、しっかりとお客さんと相談しながら決めていく。丁寧なやりとりは好評で、同じ靴を繰り返し修理するお客さんもいるのだとか。
靴の修理は他店で買ったものでも受けているそうなので、気になる人は相談してみては。
品揃えとアフターケアは専門店ならでは。ぜひ一度足を運んでみてほしい。

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