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ゴールデンゾーンの
歩き方

どこから攻める、堺ゴールデンゾーン
<南海高野線 堺東駅編>
~駅から歩いて行ける世界遺産と食の宝庫堺東コース~

所要時間:数時間〜

堺東駅東出口を出て住宅街を歩いて4分、世界遺産百舌鳥古市古墳(もずふるいちこふん)群登録遺産のひとつ「反正天皇陵古墳(はんぜいてんのうりょうこふん)」に着きます。
閑静な住宅街の中にあるため、堺東の繁華街のすぐ近くにあると思えないほど落ち着いた雰囲気のある古墳です。
「仁徳天皇陵古墳(にんとくてんのうりょうこふん)」の約1/3の大きさの古墳ですが濠が一重で遮るものもないので古墳の形がよく見えます。
「仁徳天皇陵古墳」に行って何も見えないと嘆いている人はぜひ「反正天皇陵古墳」に行ってみてください。

「反正天皇陵古墳」の北には「方違神社(ほうちがいじんじゃ)」があります。
通称「ほうちがいさん」と呼ばれる「方違神社」は、古代の摂津、河内、和泉の3国の境に位置することから、“方位のない清地”と伝えられていて、方位の災いから身を守る「方災除け(ほうさいよけ)」の神として古くから崇められてきました。
神社の境内からも「反正天皇陵古墳」の後円部がきれいに見えます。

「方違神社」の前を府道県道堺大和高田線という幹線道路が通っていますが、この道は「長尾街道(ながおかいどう)」とよばれた難波から大和をつなぐ古代の官道でした。
また、その道路の信号を渡った先に細い道が続いていますが、その道は中世の参詣道(さんけいみち)で都から和歌山の熊野三山を結ぶ「熊野街道(くまのかいどう)」です。
古代の官道と平安時代の参詣道が今も道として使われているのを見ると、堺の歴史の深さを実感します。

「熊野街道」を100mほど北上して4つめの角を左折して西に向かうと南海高野線に突き当たります。
南海高野線の踏切を渡って大きな道路を渡ったところに「シマノ自転車博物館」があります。
2022年3月に大仙公園から移転、リニューアルオープンした「シマノ自転車博物館」は、世界の自転車の歴史や、発明家たちの夢、科学や未来などについて、世界の自転車の実物をベースにパネル、映像等を駆使してわかりやすく臨場感たっぷりに展示しています。
自転車好きの人はもちろんそうでない人も楽しめる博物館です。一見の価値ありです。

「シマノ自転車博物館」から大きな道路に沿って南に5分ほど進むと堺東の商店街に着きます。
商店街の入り口には「堺GINZA STREET」の看板があります。どこの地方の町に行ってもある○○銀座と同じ様に東京の銀座の二番煎じの名前なのかなと思われるかもしれませんが、堺だけは違うんです。その逆で東京の銀座は堺の銀座が江戸に移ってできた町だというのです(諸説あり)。銀座といえば「銀座の柳」が有名ですが、それも元は堺の街に銀座があった頃に柳の木があり、銀職人が江戸に移った後堺の柳を懐かしんで柳の木を植えたというのが事の起りらしいです。堺東商店街を出た道沿いにその事を記した看板が立っています。

お昼は食の宝庫堺東商店街で。
お勧めの店は堺ゴールデンゾーンにいっぱい載っていますのでお好みでどうぞ。

食事の後は、堺市役所高層館21階の展望ロビーに登りましょう。
堺市役所は商店街から大小路という道を渡ったところにあります。
この大小路という道は堺東駅から堺駅まで堺の中心市街地を結ぶ道なのですが、古代には難波から飛鳥の京(みやこ)を結ぶ日本最古の官道だったところで、その後も「竹内街道(たけのうちかいどう)」として栄えてきた道です。
この道を境に北側が昔の摂津国(せっつのくに)、南側が和泉国(いずみのくに)となっていて、国の境を分ける道でもありました。
「堺」という地名も元々は摂津、和泉の国境に由来しているそうです。ということで、摂津と和泉の国境を越えて商店街から市役所に移動します。
堺市役所の高層館21階の展望ロビーからは、堺市内は勿論、大阪市内方面や360度各方面が一望できます。
天気が良ければ明石大橋や淡路島もはっきり見えます。観光ボランティアガイドの方もいらしっやるので案内を聞きながら景色を楽しんでください。

展望ロビーに登った後は、山之口・大道筋周辺に行くもよし、シャトルバスで堺駅まで行って堺旧港方面に行くのもいいと思います。
ただ、食の宝庫堺東は昼食だけで終わるのはもったいないような気がするので「夕食にはぜひ堺東に戻ってきて」と言いたいところですが、大小路界隈にも堺駅にも美味しい店がいっぱいあって行くところに迷う美食の街堺です。

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