堺駅についたら先ずは堺旧港へ。駅の横の道を通って26号線の下をくぐると堺旧港に出ます。
堺旧港の湾内はヨットハーバーになっていて、湾を囲む遊歩道には「ルソン助左衛門」の銅像が海の彼方を眺めています。そして銅像の向いからは龍女神像がこちらを見ています。
水辺をぐるっと回って、湾の入り口の方へ進むと日本最古の木造洋式灯台「旧堺燈台」が見えてきます。
灯台の先にある陸橋を通って大浜公園に行くと、標高6.97mの蘇鉄山(そてつやま)があります。
堺駅への帰り道、堺駅南口の横にあるにある神明神社に寄ると「蘇鉄山(そてつやま)登山証明書」がもらえます。
堺旧港を回った後は堺駅に戻って昼食。
お店はゴールデンゾーンのスポットからお気に入りを見つけてください!
食事が終わったら堺環濠(かんごう)クルーズがおすすめです。
中世の環濠都市堺を今に伝える内川・土居川と堺旧港を船で巡るもので、途中観光ガイドさんの案内もあります。
※クルーズは4月初~6月末と9月初~11月末の日曜日に運行されていて事前予約が必要です。
クルーズの後は旧堺市街の真ん中にある大道筋方面に向かいます。
堺駅南口沿いを通るフェニックス通りという大きな道路を東へ進むと、千利休と与謝野晶子を通じて堺を体験できるミュージアム「さかい利晶の杜」があります。
そこでは千利休と与謝野晶子に関する展示を楽しめる他、立礼(りゅうれい。椅子の茶席)で三千家のお点前もいただけます。
「さかい利晶の杜」から大道筋を東に渡ると宿院頓宮(しゅくいんとんぐう)があります。
ここは大阪の住吉大社と鳳にある大鳥大社という摂津国と和泉国両方の一之宮の御旅所(おたびしょ。神社の祭礼の時に神様が休憩する場所)となっているユニークな神社です。
毎年8月1日住吉大社の大祭の日には、神輿が大和川を越えて宿院頓宮まで渡って来られます。また、境内には彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと。皇室の始祖にあたる方)が海神から授かった潮干珠(しおひるたま)を埋めた飯匙堀(いいがいほり)というパワースポットがあります。潮干珠の力でこの堀にはたとえ大雨が降ろうとも全く水が溜まることがないと言われています。
宿院頓宮(しゅくいんとんぐう)を少し北に行くと、文久2年(1862年)創業の三味線と琴の製造・販売・修理を行う和楽器店「つるや楽器」があります。
「もののはじまりなんでも堺」と言われるように色々なものが堺で生まれていますが、三味線も堺発祥なんだそうです。16世紀後半に貿易で琉球から持ち帰られた三線が改良されて三味線が生まれたのだといわれています。
「つるや楽器」さんでは「三味線ワンコイン体験」というのをやっていて500円で三味線の体験ができます。初心者でも課題曲が弾けるぐらいまで教えてもらえます。
予約制なので行かれる方は事前に予約をしてください。
つるや楽器店からもう少し北に進むと左側に「開口(あぐち)神社」の境内が現れます。
神功皇后が大阪湾の出入り口を守るために創建したと伝わる由緒ある神社で、江戸時代まで境内に行基が建てた念仏寺というお寺があったことから、いまも地元では「大寺さん」(おおてらさん)と呼ばれ親しまれています。
毎年9月中旬に行われる八朔祭(はっさくさい)では、堺最古のふとん太鼓が奉納されます。また、与謝野晶子が詠んだ歌で恋愛運を占うという「晶子恋歌みくじ」があり、女性の参拝客に人気です。
神社の西側には堺の老舗商店街「山之口商店街」があります。「開口(あぐち)神社」の門前町として栄えたところで宿院から大小路までのアーケード沿いにいろいろなお店がならんでいます。
「山之口商店街」をぶらぶらした後は、大道筋に沿って北上して古き良き時代の堺の面影が残るエリアを訪れるか、フェニックス通りを越えて南に向かい南宗寺界隈の寺町を訪れるか、それとも堺東の飲み屋街に突入するか、楽しみ方はいろいろです。